システム開発におけるPM・PL・SEなど役割の違いを整理

プロジェクト管理
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システム開発では、PM(プロジェクトマネージャー)、PL(プロジェクトリーダー)、SubLeader、SE(システムエンジニア)、プログラマーなど、複数の役割が連携してプロジェクトを進めます。

一方、実際の現場では

  • 名目上の役割と、実際にやっていることが違う
  • どこまでが自分の責任なのか分かりにくい
  • 「それって誰が判断するの?」となりがち

といった悩みが頻繁に発生します。

本記事では、肩書きではなく「実務で何を期待されているか」を軸に、

各ロールの役割と責任範囲を整理します。

若手エンジニアのキャリア設計はもちろん、

PL・SubLeaderを任され始めた方、チームマネジメントに悩んでいる方にも役立つ内容です。

PM(プロジェクトマネージャー)の役割と責任

PMは、プロジェクト全体の最終責任者です。

技術的に深く手を動かすというよりも、プロジェクトを止めずに前に進め続けることが最大のミッションになります。

進捗・品質・コスト・リスクを俯瞰し、

顧客・経営層・開発チームといった利害関係者を調整する立場です。

PMの実務での主な役割

PMが現場で実際に行っていることは、以下のような内容に集約されます。

プロジェクト計画の策定と管理

  • スケジュール作成(WBS・マイルストーン)
  • 予算・工数の管理
  • 要員計画(何人・どのスキルが必要か)

ステークホルダー調整

  • 顧客との折衝、要望の優先度調整
  • 経営層・上位マネジメントへの報告
  • 契約条件やスコープ変更への対応

リスク・課題管理

  • 炎上の芽を早期に検知
  • 人員不足・技術的課題・仕様不明点への対策判断

📌 ポイント

PMは「自分が作る人」ではなく、「作れる状態を維持する人」です。

設計やコードの正しさよりも、判断の速さと全体最適が求められます。

PL(プロジェクトリーダー)の現場マネジメント

PLはPMよりも現場寄りの責任者で、日々の開発を回す中心人物です。

メンバーから見ると、最も相談する機会が多いポジションでもあります。

PLの実務での主な役割

PLが担うのは「現場を止めない」ための調整と判断です。

タスク管理・進捗把握

  • メンバーへの作業割り振り
  • 進捗遅延の検知とリカバリ
  • 日次・週次の状況整理

設計・レビューの責任者

  • 基本設計・詳細設計のレビュー
  • 実装方針のすり合わせ
  • 技術的な意思決定(フレームワーク、構成など)

メンバーサポート

  • 技術的な詰まりポイントの解消
  • 作業優先度の調整
  • PMへのエスカレーション判断

📌 ポイント

PLは「プレイングマネージャー」になりやすい役割です。

コードも書く一方で、人と作業を見る視点が強く求められます。

SubLeaderの位置づけと技術的リーダーシップ

SubLeaderは、PLを補佐しながら特定領域の技術責任を担う存在です。

明確に役職として定義されないこともありますが、実務では非常に重要なポジションです。

SubLeaderが現場で果たす役割

担当領域の技術リード

  • フロントエンド/バックエンド/インフラなどの設計主導
  • 実装方針や共通ルールの整備

コード品質の担保

  • コードレビュー
  • リファクタリングの提案
  • 技術的負債の把握と共有

若手エンジニアの育成

  • 実装方針の説明
  • 設計意図の言語化
  • 質問しやすい窓口役

📌 ポイント

SubLeaderは成果が見えづらく、評価されにくい役割でもあります。

しかし、チームの安定度や品質は、この役割の質に大きく左右されます。

技術でチームを支えるリーダーと考えると理解しやすいでしょう。

SEとプログラマーの役割分担

SEとプログラマーは分けて語られることが多いですが、実務では重なる部分も多くあります。

重要なのは「どこに主軸があるか」です。

SEの実務イメージ

SEは上流〜中流工程を中心に担当します。

要件定義・設計

  • 業務要件の整理
  • 画面・API・DB設計
  • 非機能要件(性能・セキュリティ)の考慮

テスト設計・受入対応

  • テストケース作成
  • 顧客レビュー対応
  • 問題発生時の原因切り分け

プログラマーの実務イメージ

プログラマーは実装の主担当です。

コーディング・単体テスト

  • 設計書に基づく実装
  • 単体テスト作成・実行
  • バグ修正

📌 ポイント

最近は「SE=設計だけ」「PG=実装だけ」とは限りません。

設計できるPG、実装できるSEが評価されやすい傾向にあります。

実務と役割の対応関係を一覧で整理する

役割説明だけでは、

  • これは誰の仕事なのか
  • 自分はどこまで踏み込んでよいのか

と迷うことがあります。

そこで、実務タスクと役割の対応関係を整理します。

実務タスクと主担当ロールの目安

実務内容 PM PL SubLeader SE PG
プロジェクト全体計画
顧客折衝・要件調整
進捗・課題管理
技術選定・構成決定
基本設計
詳細設計
実装
コードレビュー
テスト計画
若手育成

凡例

◎:主担当 / ○:関与あり / △:状況により関与

📌 注意点

  • 役割は排他的ではなく重なり合う
  • 小規模案件ほど兼任が発生しやすい

実務と役割がズレやすい典型パターン

現場では、役割と実務が完全に一致することのほうが少数派です。

よくあるズレの例

  • PMが設計・実装レビューまで深く入る
  • PLが実装に入りすぎて管理が後回しになる
  • SubLeaderが何でも屋になる
  • SEとPGの境界が消える

📌 ポイント

ズレ自体が悪いわけではありません。

問題になるのは、**「最終判断者が不明確な状態」**です。

チーム開発における役割連携の重要性

各ロールは独立して存在しているわけではなく、役割のバトンリレーによってプロジェクトは進行します。どこかが詰まると、全体に影響が波及します。

実務でよくある連携パターン

  • PM:顧客要望を整理し、優先度を決める
  • PL:実現方法を検討し、タスクに落とす
  • SubLeader:技術的な実装方針を固める
  • SE/PG:設計・実装・テストを進める

📌 ポイント

役割の境界を理解したうえで、

「気づいた人が補う」柔軟さがあるチームほど強くなります。

まとめ:役割理解がプロジェクト成功の鍵

本記事では、システム開発におけるPM・PL・SubLeader・SE・プログラマーの役割を、実務視点で整理しました。

肩書きに縛られるのではなく、「自分は今、どの役割を期待されているのか」を理解することが重要です。

これからリーダーを目指す方は、

  • 自分の一つ上の役割が何を考えているか
  • どんな判断をしているか

を意識して行動してみてください。

役割の理解は、プロジェクト成功だけでなく、自身のキャリアの見通しも明確にしてくれます。

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